① NPO法人稲武まちづくり協議会の活動との関わりについて
NPO活動で思い出に残っていることは、やはり「雪み街道」です。
最初の頃は雪の量も今とは全然違い、かなり積もっていましたが、最近はそこまで積もらなくなったと感じています。
雨が降って雪が溶けてしまった年もありましたが、それも含めて、当日はみんなでわいわいと準備をして、「きれいだね」と言い合いながら楽しんでいたのが印象に残っています。特別な設備がなくても、人が集まって一緒にやること自体が楽しかった活動でした。
役割分担については、きっちり決まっているというよりも、その場に集まった人たちで自然と役割を分け合いながら進めてきました。体力的には若い頃の方が楽でしたが、それでも長く続けてこられたことに意味があると感じています。
② どのような事業をされていますか
建具の仕事をしています。18歳から名古屋へ修業に行き、3年ほど経験を積んだ後、稲武に戻ってきました。建具の仕事に携わってからは35年ほどになります。家業としては4代目になります。
もともとは家具も作っており、さらにさかのぼると宮大工をしていた家系です。屋号には「米作」と書きますが、米屋ではなく、大工としての仕事から始まっています。既製品も一時期は扱っていましたが、現在は基本的に建具の製作が中心です。
弟はサッシを担当しており、それぞれ役割を分けながら仕事をしています。材料の選定から加工まで、長年の経験をもとに、木の反りやクセを見極めながら一つひとつ丁寧に作業を行っています。
お母さんは大米屋かっちゃん店で、からすみや大福などを手作りして販売しています。

③ 稲武で事業をする魅力について
稲武で事業をしていて感じる一番の魅力は、人とのつながりです。土木事業者、建設事業者、電気工事事業者、水道工事事業者、自動車関連事業者、飲食店など、必要なことはだいたい地域の中で完結できます。顔が見える関係の中で、自然と助け合いながら仕事ができる環境です。
何かあればすぐ相談でき、みんなが動いてくれるので、仕事を進めやすいと感じています。地域のつながりが、そのまま仕事のやりやすさにつながっているのが、稲武ならではの良さだと思います。
④ 活用している制度・補助金について
現在は特に利用している制度はありませんが、以前、商工会を通じて紹介してもらい、機械を1台導入した際に小規模事業者持続化補助金を活用しました。商工会の集まりなどで情報を得て、条件が合ったため申請しました。
機械の導入には上限額がありましたが、ちょうど必要なタイミングだったこともあり、予算的にも助かりました。補助金を活用するためには申請書類の作成なども必要でしたが、目的がはっきりしていれば活用しやすい制度だと感じています。
⑤ 今後あると嬉しいサポートについて
仕事を続けていく上で、人手不足が一番の課題です。そのため、人件費よりも、作業を効率化できる機械への補助があると助かります。機械は高額ですが、一生使えるものも多く、作業時間の短縮や負担軽減につながります。
現在使っている機械の中には、60年ほど前に導入されたものもあり、老朽化が進んでいます。建具は細かい調整が必要な作業が多く、最新の機械があれば、より安定した仕事ができると感じています。設備投資を後押ししてもらえる支援があるとありがたいです。
⑥ 稲武で事業を検討している人へのメッセージ
仕事と暮らしの両方を考えて稲武に来るのは、良い選択だと思います。冬は寒さや凍結など大変なこともありますが、それを理解した上で来るのであれば、住みやすい場所です。人が優しく、困ったときには知らない人でも助けてくれます。
都会のように何でもすぐ揃う環境ではありませんが、その分、頼りにされ、必要とされる仕事があります。地域に根ざして働きたい方には、やりがいのある場所だと思います。
📍店舗情報
大米屋(取材協力:河合さん)

住所/豊田市武節町車田8−1
連絡先/ 0565-82-2141
定休日/毎週日曜日
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