① NPO法人稲武まちづくり協議会の活動との関わりについて
NPOの活動で思い出に残っているのは、やはり大変だったことも含めて、雪み街道のイベントにたくさんのお客さんが来てくださった時の喜びです。雪の中でも多くの方が足を運んでくださると、それだけで嬉しい気持ちになります。
お子さんが「これパパが作ったんだよ」と話している姿を見ると、時間も労力もかけてきたことが報われたと感じます。大変な活動ですが、10年以上続いているイベントになっていること自体がすごいことだと思っています。
商工会のつながりや、昔からの仲間との関係の中で続いてきた部分も大きいです。半分は義務感のような気持ちもありますが、気の合う仲間と一緒にやっているからこそ続いているのだと思います。消防団なども含めて、地域の中で助け合いながら守っていこうという思いは共通していると感じています。
イベント後には打ち上げもあり、若い頃は夜中まで飲んでいましたが、そうした時間も含めて地域のつながりになっていると感じています。
② どのような事業をされていますか
現在は農業を中心に、農産物の生産・販売、そして観光農業としてトマト狩りを行っています。大学卒業後にサラリーマンを経て、13年前に稲武に戻り農業を始めました。
トマト狩りは夏休みに合わせて行っており、ファミリー層やカップル、トマト好きな方が来られます。1回で15〜18種類ほどのトマトを食べ比べできるのが特徴です。その場で食べていただくスタイルで、赤だけでなく、黄色、オレンジ、紫、ピンク、白、まだら模様など、さまざまな色のトマトがあります。子どもたちもとても喜びます。
夏のイメージが強いですが、本来の旬は秋です。ただ、夏場にトマトができる地域は限られており、山間部ならではの気候を活かしています。柔らかくて流通に向かない品種もあるため、「ここでしか食べられない」トマトもあります。
また、農業資材の販売も行っています。一般にはあまり流通していない資材を扱っており、問い合わせを受けて販売することもあります。専門家派遣の制度をきっかけに広がった取り組みもあります。


③ 稲武で事業をする魅力について
稲武の良さは、人柄と気候の両方にあると感じています。
特に気候面では、夏場の昼夜の寒暖差があり、夏秋作物が美味しく育ちやすい環境です。夜間温度が下がることで植物がしっかり休むことができ、品質向上につながります。
夏にトマト狩りができる地域は限られており、その点は強みです。一方で、近年は暑くなりすぎて大量生産が難しくなるなどの課題もありますが、寒暖差を活かして付加価値をつけて販売できる土地だと感じています。
正直に言えば、農業をやるには非常に有利な土地だと思っています。
④ 活用している制度・補助金について
農業に関する補助制度を活用したことがあります。チャレンジ補助金など、その時々で利用できる制度を使ってきました。
専門家派遣制度を活用し、大学の先生などのアドバイスを受けたこともあります。そうした制度がきっかけで、新たな取り組みにつながったこともありました。
⑤ 今後あると嬉しいサポートについて
農業は収穫時期に人手が必要ですが、年間を通して雇用するのは難しいという課題があります。全国の農家共通の悩みですが、収穫期だけ働けるようなスポット的な人材が確保できるとありがたいです。
最近は、リモートワークをしながら地域で隙間バイトをする人も増えていると聞きます。安定収入を確保しながら複数の事業者を支える仕組みがあれば、事業者側としては心強いです。
ある程度顔が見える関係の中で、人材の保障や調整をしてくれる仕組みがあると助かります。
⑥ 稲武で事業を検討している人へのメッセージ
稲武で事業や移住を考えるなら、良い面だけでなく、すべての情報を知った上で判断してほしいです。
夏や秋は涼しくて良いところに見えますが、冬は雪も降ります。冬の暮らしも体験した上で考えることが大切です。空き家のリフォームについても、寒冷地仕様を理解せずに進めるとトラブルになります。
地域との付き合いについても、自分に合っているかどうかをしっかり考えることが必要です。地域の行事やつながりを大切にする文化がありますので、それが難しいのであれば、よく検討した方がよいと思います。
空き家については、良い物件は出るとすぐになくなります。早めの決断とこまめな情報収集が大切です。
良い面も厳しい面も理解した上で、それでもやりたいと思えるなら、ぜひ挑戦してほしいです。
📍店舗情報
株式会社安藤(取材協力:水耕房いなぶ 安藤さん)

住所/愛知県豊田市小田木町大水別8番地
連絡先/ 0565-82-2505
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